3連覇を果たした張栩・棋聖の就位式が盛大に開催
第36期「棋聖戦」挑戦手合七番勝負で、挑戦者の高尾紳路・九段を4勝3敗で下し、「棋聖」タイトル3連覇を果たした台湾出身の囲碁棋士、張栩・棋聖の就位式が4月20日、東京都内のホテルで盛大に開催された。この日は張栩・棋聖の囲碁の師である林海峰・名誉天元をはじめ、主催者関係者、台北駐日経済文化代表処の馮寄台・代表らが出席した。来賓としてあいさつした馮・代表は、「私が日本に着任して3年半の間に、張栩さんの各種囲碁タイトルの就位式に出席するのは、これで12回目になるが、今回が出席できる最後の就位式となった。この3年半を振り返ってみると、私の30数年間にわたる外交官の生涯で、もっともすばらしい経験となった。皆様に心より感謝している。今後も囲碁を通じて、両国の文化交流の実がさらに実るよう、切に願っている」と述べた。張栩・棋聖は、謝辞の中で「棋聖のタイトルは、囲碁界を代表する立場であり、その責任を感じている。これからもさらに精進を重ねて、色々な形で囲碁界を盛り立てていきたい」と抱負を語った。