宜蘭市民の信仰を集める昭應宮
ここは宜蘭市の中心部にある古刹です。宜蘭は台湾島北部の中枢となっている町で、賑やかな町並みが自慢の商業都市です。この廟は終日参拝客が絶えない古刹として知られ、主神には航海の女神とされる媽祖を祀っています。媽祖は台湾の人々にとっては欠かせない信仰の対象で、各地に媽祖廟があります。海の女神だけあって必ず海を向いて像が置かれますが、ここだけは異なっています。当初は東向きに安置されていましたが、後に風水師の進言で西向きに改められたそうです。確かに山に向かい、海に背を向けた媽祖像はここ以外にはありません。夕暮れ後には、廟の前に屋台が出て、とても賑やかです。ここで味わえるイカ料理は宜蘭名物となっており、行列が絶えません。廟は宜蘭駅から徒歩10分。駅前の光復路を進み、中山路を右折すると見えてきます。