歴史建築の趣に満ちた台北故事館
ここはまるでおとぎ話の中から飛び出してきたような建物です。もともとは茶商 富豪としてしられた陳朝駿の別邸として建てられた建造物で、現在は台北故事館 という名の郷土資料館になっています。外観、内観ともに上品なセンスでまとめられており、上流階級の社交場として機能していた頃の名残が感じられます。外観は英国の雰囲気を色濃く漂わせたハーフティンバー構造で、2階の外壁に梁を出して、デザインの一部としているのが特色です。竣工は1914(大正3)年。建物の前には中山北路が走り、自動車が休むことなく行き交いますが、この空間だけはまるで別世界のように、閑静な雰囲気に包まれています。館内には古地図や常設パネルの展示のほか、ビデオ上映会などが随時行われています。台北市立美術館の隣りにあるので、これと組み合わせた芸術探索が楽しんでみてはいかがでしょうか。政府行政院青年輔導委員会の日本語ウェブサイト内にも記事が掲載されていますので、あわせてご覧下さい。