旧武徳殿を用いた文物館―南投縣文化園區
台湾中部に位置する南投県は台湾で唯一、海に面していない内陸県です。その中心となる南投市は交通の要衝として、古くから栄えてきました。ここは南投県の歴史や民俗を紹介している郷土資料館です。建物は1937(昭和12)年に建てられた武徳殿を利用しています。武徳殿とは武道教練場のことで、当時は大日本武徳会が運営者となっていました。終戦まではここで柔道や剣道の教練が行なわれていましたが、終戦後、中華民国政府に接収されました。現在は台湾原住民族や陶芸をテーマにした展示コーナーがあります。民生街と彰南路の交差点にあり、バスターミナルからは徒歩10分ほど。展示物は豊富で、日本統治時代に作られた陶製の二宮尊徳像なども置かれています。隣接して芸術家資料館も建っています(南投県南投市彰南路2段65号・049-223-1191・9:00~17:00・月曜休み・参観無料)