日月潭の茶業改良場
台湾の中部、日月潭付近は日本統治時代、紅茶の一大産地でした。そして、今も戦前に設けられた製茶工場が残っています。この工場は一階が石造りで二階以上は木造という珍しいスタイル。山腹に位置しており、両側に茶畑が広がる坂道を上がっていきます。工場左手の斜面にも茶畑は広がっています。内部の参観は特別な許可が必要ですが、外観は自由に見学できます。散策歩道の入口にはかつて宿舎だった木造家屋が残り、茶葉の研究で功績のある新井耕吉郎の石碑も建てられています。また、ここはご来光の観賞スポットとしても知られています。未明の日月潭を眺め、明け方にここを訪れるコースは人気がありますが、薄暗いので注意が必要です。歩けない距離ではありませんが、延々と坂道が続くので、ちょっとした覚悟が必要です。ホテルによっては宿泊者向けのツアーを用意しているところがあります。