東沙環礁の美に触れる―02
南シナ海の真珠とも呼ばれる東沙環礁。ここには手つかずの大自然が残り、世界的な好漁場としても知られています。周囲は美しい海原に囲まれていますが、訪れた人の多くはその眺めを台湾で最も美しいと絶賛しています。ここはかつて燐鉱石の採掘で知られた時期がありました。現在、滑走路となっている場所がその採掘場跡と言われていますが、痕跡は残っていません。現在、この島は全域が高雄市に属しています。島内には行政院海岸巡防署(海上保安庁に相当)の職員や研究者などの人員が暮らすばかりですが、高雄市はしっかりとバス路線を走らせており、島の随所にバス停が設けられています。これは物資の運搬や人員の島内移動を目的に設けられた路線ですが、2台あるバス車両にはしっかりと「東沙一号」、「東沙二号」というプレートが貼り付けられています。いつの日か、このバスが旅行者であふれかえる日が楽しみです。