ダブル・ハートの「雙心石滬」を訪ねる
七美嶼は澎湖群島の中の一つ。決して大きな島ではありませんが、海の美しさは特筆もので、多くの行楽客が訪れています。その七美には幸福のシンボルと目される景勝地があります。その名も「雙心石滬」。澎湖は古くから漁業が盛んで、様々な漁法が試行錯誤されてきましたが、石滬もその一つ。満潮時に水没するように石垣を設け、一方だけから水がひけるようにしておくと、干潮時に石垣の内側に魚が残されます。それを網で捕っていくという漁法です。ここ七美の石滬は独特な形状をしています。ここの場合、石滬が二つ繋がっており、ハート形をしているのです。そのロマンチックな形状に惹かれてか、新婚旅行でここを訪れるカップルが絶えません。なお、訪れる際には、必ず事前に干満の時間をチェックしましょう。満潮時には水没し、干潮時には全体が浮かび上がってしまうからです。