台湾東部に子宝の湯を訪ねる―瑞穂温泉
台湾の東部、瑞穂温泉は中央山脈の山麓にある出湯です。ここは子宝の湯ということで、ちょっとした注目を集めている温泉郷。豊富な鉄分を含み、茶褐色をしているのが特色です。この色合いは泉中に含まれた鉄分が空気に触れて酸化しているためのもので、日本では有馬温泉や函館の谷地頭温泉などで見られます。中でも瑞穂温泉山荘という宿は1919(大正8)年に警察の療養所として設けられた老舗で、当時は滴水閣(てきすいかく)と呼ばれていました。昔ながらの畳部屋も残る宿です。ここには大きな屋外温泉プールがあり、その広さと湯量は圧巻なかぎりです。この温泉プールは水着着用ですが、個室風呂もあります。こちらも大きな作りで、心ゆくまで温泉浴が楽しめます。ゆっくりと湯に浸かって、秘湯の情緒を楽しんでみましょう(瑞穂温泉山荘・花蓮県萬榮郷紅葉村23号・03-887-2170)。