終着駅の風情を体感―菁桐駅
平渓線は基隆河によって作られた渓谷に沿って走る魅惑のローカル線。台北から気軽に訪れることのできる行楽地として人気を博しています。その終点となるのが菁桐駅です。観光地らしい雰囲気は少なく、素朴な情緒に包まれた終着駅です。緑の中を駆け抜けた列車が道路のすぐ脇を走るようになると菁桐に到着です。ここは木造駅舎が現役で、昔懐かしい情緒が漂っています。屋内には古い鉄道電話や金庫が今も置かれ、構内には石炭を積み出すためのホッパーが残っています。ここは雨が多い土地で、冬場はほとんど毎日のように雨が降りますが、夏場なら好天気に恵まれます。週末を中心に多くの行楽客が訪れています。瑞芳方面に列車で折り返すのもいいですが、手作り豆腐で知られる深坑を経由する木柵行きのバスも出ています。