90周年を迎えた平渓線
台湾の東北部を走る平渓線は渓谷の美しさを堪能できる路線として人気があります。先日、この平渓線が90周年を迎え、記念列車が運転されました。9月の3日と4日、動態保存機となっているCK124号機が牽引する列車が走り、沿道には多くのファンがカメラを構えました。平渓線はもともと石炭の輸送を目的に敷設されましたが、後に官営鉄道となりました。三貂嶺駅から分岐し、基隆河に沿って走ります。終点の菁桐駅には日本統治時代に設けられた木造駅舎が残っており、週末を中心に行楽客が押し寄せます。沿線には炭坑をそのままテーマパークにした台湾煤礦博物館や、台湾のナイアガラと称される十分瀑布などもあり、手頃なミニトリップが楽しめます。日帰りも十分可能で、日本人旅行者の数も少なくありません。台北からの小さな途中下車の旅をお楽しみください。