海底に湧く温泉を満喫―緑島朝日温泉
台東の沖合に浮かぶ緑島。ここには珍しい海底温泉があります。朝日温泉と呼ばれるこのいで湯は緑島の東南部に位置しており、岩礁潮間帯にあります。古くは日本統治時代からその存在が知られており、当時は「旭(あさひ)温泉」と呼ばれていました。現在の呼称となったのは戦後を迎えてから。泉質は酸性を帯びた硫酸塩泉となっています。ただし、強い硫黄臭は感じられず、海水が混じっているため、ほのかに塩味が感じられます。以前は円形の浴池があるだけでしたが、現在は行楽地として整備されており、更衣室や休憩スペースのほか、スパなどもあります。合計3つの露天風呂があり、湯水は潮の干満によって温度が変化します。浴池は終日開放されているので、温泉に浸かりながら、星空を眺めたり、日の出を見たりすることも可能です。