ユニークな伝統茶芸「擂茶」を楽しむ
台湾北部の新竹県、苗栗県には客家(ハッカ)と呼ばれる人々が暮らしています。ここ数年はその文化に触れる旅が人気を集めており、週末を中心に賑わいを見せます。こういったエリアで人気を集めているのが「擂茶」です。これはもともと中国大陸にあったもので、その歴史は三国時代まで遡ります。台湾では客家住民の伝統茶芸として扱われてきました。大きなすり鉢とすりこぎを用意し、ゴマやピーナッツ、茶葉などを入れ、しっとりしてくるまで徹底的にすり潰します。次に、緑茶や豆類、雑穀類などをブレンドした特製の擂茶粉を混ぜます。最後に茶水を注いで出来上がり。よくかき混ぜて口にしてみると、ほんのりと香ばしく、親しみやすい風味が楽しめます。すり鉢をするのはワイワイと大勢で楽しみたいもの。特に新竹県の北埔、苗栗県の南庄、勝興などで楽しめます。喫茶店のようなところで擂茶の看板をよく見かけます。