七美の奇岩「雙心石滬」を訪ねる
台湾海峡に浮かぶ澎湖群島の南端に位置するのが七美です。澎湖県の県庁所在地である馬公から船で約1時間。美しい海岸で知られる小さな島です。この島は「雙心石滬」という景観で知られています。これは玄武岩とサンゴ礁で築かれた伝統的な石垣で、潮の干満を利用した古来の漁法でもあります。満潮時には潮の流れによって石垣の内側に多くの魚たちが入ってきますが、干潮時を迎えると出られなくなるという仕組みです。かつては澎湖各地で見られたと言いますが、現在はその数を減らしており、貴重な存在となっています。その風貌が2個のハートが連なっているように見えることから、多くのカップルが訪れるようになり、今や七美を代表する観光スポットになっています。まだまだ手つかずの自然が残る澎湖の離島。ちょっと足をのばしてみる価値はありそうです。