山肌を染める金針花
温暖な気候に恵まれた台湾では植生も豊か。日本では見られない植物が数多く見られます。金針花もその一つ。この時期、台湾の東部、花蓮県や台東県では金針花が一面に咲き乱れます。この植物はユリ科に属し、8月末に満開となります。オレンジ色をした美しい花ですが、実は食用植物として栽培されています。食材としては、特にスープの具材として知られていますが、その収穫のため、9月中旬にはすべての花が刈られてしまいます。栽培地はいずれも山中にあり、アクセスは不便なのですが、山肌を埋め尽くした様子は一見の価値があります。写真は花蓮県南部の玉里で撮影したもの。六十石山が知られています。このほか、台東県太麻里にも大規模な金針花の栽培地があり、毎年、行楽客が訪れています。暑さが少し和らいだこの時期ならではのお花見を楽しんでみませんか?