流行の発信基地―西門町を歩く
台北市は人口260万を数える大都市。市内に繁華街はいくつかありますが、若者文化の流行発信基地といえば、やはり西門町です。ここは若者が創りあげる流行文化の象徴ともいうべき場所です。古くから商業エリアとして発展していた地域で、映画館やデパート、ブティックやゲームセンターまで、若者が好みそうなものが揃った繁華街となっています。歩行者天国も整備されており、散策にも向いているため、終日多くの人々で賑わっています。品揃えは高校生や大学生をターゲットにしたものが多く、書店やCDショップなどがひしめいています。道行く人々の着こなしはどことなく日本風ですが、しっかりと台湾らしさを追究している若者も多く、人間ウォッチングが楽しめます。賑わうのは午後から夜にかけてですが、週末は終日相当な人出となります。散策の起点となるのはMRT(都市交通システム)板南線の西門駅。ここは待ち合わせ場所の定番でもあり、いつも多くの人で賑わっています。現在進行形の台湾の流行がしっかりと眺められる空間です。