保安宮―医学の神様を訪ねる
台湾には無数の道教寺院がありますが、台北市内にもいくつかの信仰の中心となっている名刹があります。ここ保安宮もそんな中の一つ。台北市北部にあるこの廟は1805年に創建された古刹で、保生大帝を祀っています。この保生大帝は実在した人物で、医学の神様として慕われています。そのため、無病息災を願う参拝客が毎日、数多く訪れます。保生大帝の誕生日である旧暦3月15日前後には「保生文化祭」という盛大な芸術文化イベンが行なわれますが、こういった行事がない時でも、参拝客の姿が絶えることはなく、いつ訪れても、線香が焚かれています。台湾では病気に罹った人が快復を祈願して手を合わせるだけでなく、日頃から健康を祈願して廟を訪れることが多いため、参拝客の数はおのずと増えていきます。MRT淡水線圓山駅から歩いて7分ほどなので、気軽に訪れられます。朝6時半に開門し、夜22時まで参拝が可能です(台北市哈密街61号・02-2595-1676)。