台湾の戦後史を感じられる歴史空間―四四南村
台湾のシンボルとして親しまれている「台北101」。ここを中心にめざましい発展を遂げている信義区は台北の新都心エリアとなっています。そのすぐ近くに台湾の戦後史に触れられるスポットがあります。ここはコンクリート造りの簡素な集合住宅が並んでおり、「四四南村」と呼ばれています。ここはかつて、中国大陸から渡ってきた人々が暮らしていたエリアです。数年前に文化資産として台北市によって保存が決定され、敷地内に当時の生活を紹介した展示館が設けられています。そのほか、芸術作品の展示を行うギャラリーがあったり、カフェやデザイナー・ショップなども設けられ、ちょっとした散策が楽しめるように整備されています。週末には屋外でファーマーズ・マーケットが催されることもあり、最近は外国人旅行者の姿も頻繁に見かけるようになっています。まだあまり知られていない行楽スポットですが、ここから眺める台北101の雄姿も素晴らしいので、ぜひ訪れてみたいものです。