今も愛される木造駅舎―保安駅
昔ながらの風情を保つ木造駅舎。台湾には今もいくつかの駅で戦前に建てられた木造駅舎を見ることができます。台南市南部に位置する保安駅もその一つです。駅の開業は1900(明治33)年11月29日に遡ります。どっしりとした構えの駅舎には阿里山で伐採されたヒノキが使用されたと言われています。最近はそのたたずまいが注目され、行楽客も数多く訪れる観光地になっています。平日はひっそりとしていますが、週末を迎えると、駅前に記念品を売る店が出て、賑わいます。一番の人気商品となっているのが「保安~永康」間の縁起切符。これは「安らぎを保ち、永遠に康らかなれ」という言葉に繋がることから縁起切符として扱われています。露店ではケースに入った状態で売られており、お土産に最適。駅舎をバックに記念撮影を楽む親子連れやカップルでいっぱいです。