風情溢れる客家集落を散策―新竹県北埔
北埔は新竹県の山間部に位置する小都市。ここには客家系住民が多く暮らしています。町の入口には立派な装飾が施された伝統家屋が残っています。ここはこの地を最初に開拓したとされる「姜秀鑾」という人物が建てたもの。現在もその子孫が暮らしています。そのほかにも、周辺には歴史を感じさせる家屋がいくつも残っており、風情ある家並みが形成されています。近年はこのレトロな雰囲気が魅力となり、週末を中心に大勢の行楽客が訪れます。町の中心部には客家料理レストランや喫茶店、みやげ物屋などが軒を連ねており、ちょっとした観光地となっています。しかし、表通りから一本路地を入れば、静寂に包まれた家並みが現れます。地元の人々の暮らしを垣間見ながら、ゆっくりとそぞろ歩きを楽しみたいものです。散策に疲れたら、大きなすり鉢を使う個性的な茶芸「擂茶」も体験してみましょう。北埔へは台湾高速鉄路の新竹駅から観光バス「台湾好行」獅山線で気軽にアクセスできます。