台湾史の舞台を訪ねる―安平古堡
安平は台南の郊外に位置する歴史の町。歴史を遡れば、ここ安平は中国大陸から渡ってきた漢人移民が最初に住みついた場所とされています。安平古堡はかつてオランダ人によって築かれた要塞です。1627年、オランダ人はここにゼーランジャ城と呼ばれる要塞を築き、拠点としました。その後、オランダ人は鄭成功に駆逐され、行政の拠点は安平から台南に移り、その後清朝時代は台北が首府として発展していきます。一時は安平古堡も遺棄され、荒れ果てていましたが、現在は観光地として整備されています。資料展示館には古写真をはじめとする歴史文物や鄭成功にまつわる遺品が展示されています。台南駅からは市内バス2番に乗車して20分ほどで到着します。台南を訪れた際にはぜひ足を運んでみたいスポットです(安平古堡・台南市安平区国勝路 82号・06-226-7348)。