台南に残る清朝時代の城門「兌悅門」
台南市中西区にある信義街周辺は近年、老家屋をリノベーションしたレストランやカフェなどがオープンし、熱く注目されています。この信義街と文賢路の交差点に位置するのが「兌悅門」です。ここは1835年に築城された台南城の大西門外城の一部。一帯はかつて「五條港」と呼ばれており、五つの水路が流れる交易地区でした。兌悅門はこの地域を守るために設けられた城門で、国家二級古蹟にも指定されています。赤レンガを積み重ねた基座には中国大陸との貿易船で使用されたサンゴ石が用いられています。この城門は往時の姿をとどめており、バイクや人々が頻繁に往来する様子が見られます。傍らにはガジュマルの巨木がどっしりと根を下ろし、歴史の重みを感じさせています。城門の脇にある階段を上ると、信義街の家並みを見下ろすことができ、隠れた撮影スポットとなっています。