台南の朝ご飯「牛肉スープ」
台南は食の都として名を馳せています。町には無数の屋台や食堂があり、味わいを競っています。朝ご飯もバラエティに富んでいます。脂の乗った白身魚のサバヒ(ミルクフィッシュ)が入ったお粥や、ピーナッツ入りのチマキ、そして、「牛肉湯」と言われる牛肉入りのスープが定番とされています。牛肉スープは他都市ではなかなか見かけられません。その理由は台南郊外の善化という町に牛肉の卸売り市場があり、そこから新鮮な牛肉が毎日運ばれてくるためと言われています。日本人の印象では正直なところ、「朝から肉を食べるのはやや重いかな」と感じるかもしれません。しかし、台南の牛肉スープは意外なくらいあっさりとしているので難なく平らげてしまうことでしょう。市内にはいくつもの専門店があり、中には夜明け前にオープンし、8時頃には売り切れてしまうという人気店もあります。また、店によって味付けが異なるので食べ比べも楽しめます。なお、牛肉市場が休みとなる月曜日と、火曜日の午前中は休みの店が多いのでご注意ください。