台北の歴史を感じる空間~剥皮寮
台北市の歴史風景に触れられる空間。参拝客で賑わう龍山寺から広州街を東に進んでいくと、「剥皮寮」と呼ばれる歴史景観保存区があります。ここ萬華地区は台北発祥の地であり、清国統治時代にはすでに市街地を形成していたと言われています。日本統治時代を経て、戦後は凋落を免れず、多くが廃虚となっていましたが、2003年に文化保存地区として整備されることが決まりました。正式にオープンしたのは2006年2月23日。現在は台北市が運営している文化展示空間となっており、「台北市郷土教育中心」の名が付されています。道幅3メートルほどの路地の両側には昔ながらの風情をまとった商店建築が連なっています。赤煉瓦作りの建物が大半を占めていますが、一部には戦前の木造家屋が残っています。いくつかの建物は展示スペースとなっており、参観が可能です。決して大きなエリアではありませんが、海外からやってきた旅行者にも人気がある空間です(萬華區康定路173巷・終日開放・店舗は物件によって異なる)。