蘭陽平原で育まれる台湾産ウイスキー
宜蘭県員山郷にあるウイスキー工場「金車噶瑪蘭威士忌酒廠」。ここは高峻な雪山山系から流れてくる湧水を用い、2008年からウイスキーの製造を開始しました。そのわずか二年後の2010年には本場スコットランドの品評会で、地元銘柄を抑えて優勝するという快挙を成し遂げました。その後も数々の賞を獲得し、世界中のウイスキー愛好家が注目するようになりました。これまでウイスキーは冷涼な土地のものというイメージがありましたが、宜蘭のように雨が多い亜熱帯性気候でも美味しいウイスキーを製造できることが証明されました。しかも、ヨーロッパやアメリカに比べると熟成スピードが早いという特色もあります。工場では原料の酵母作りから樽の焼き入れ作業まですべてを自分たちで行なっています。銘柄の種類は豊富ですが、マンゴーやチョコレートのような香りがするものもあり、こちらは女性に好評です。工場では見学だけでなく、試飲も楽しむことができ、年間約2000名もの見学者が訪れているといいます。