撮影地として人気を集める台中市の官庁建築
台中市内には垢抜けた歴史建築が数多く見られます。民権路に建つこの建物は1934年に台中州の庁舎として建てられました。設計者は森山松之助で、東京駅を設計した辰野金吾の弟子にあたります。正面には車寄せも設けられており、これは当時の官庁建築によく見られたスタイルです。戦後は台中市政府(市役所)の庁舎として用いられていましたが、市政府の機能はすでに移転し、都市発展局と環境保護局のオフィスだけが残っています。2006年には台中市の史跡にも指定されました。現在はこの建物を背景に記念写真を撮影する人が多く、人気を集めています。夜にはライトアップされた姿も見られ、昼間とは異なる風情を味わえます。