古き良き時代へタイムトリップ「国立伝統芸術センター」
宜蘭県五結郷に位置する国立伝統芸術センター(國立傳統藝術中心)は、台湾の伝統文化を紹介するテーマパークです。広大な敷地内には学問の神様を祀る「文昌祠」や福建地方の伝統家屋である三合院住宅、さらには赤レンガの建物が続く古い家並みなどが再現されています。中でも、宜蘭で初めて科挙試験に合格した黄纘緒の邸宅「黄挙人宅」や、鄭氏一族の家廟(祖先の位牌を祀る建物)である「広孝堂」は一見の価値があります。これらは文化財保存のため、実際にあった建物を移築したものです。敷地の中心に伸びる「文昌街」は、台北の迪化街や三峡、鹿港の家並みに似ています。ここには漢方薬や藍染めグッズ、チャイナシューズ、手作り石鹸などを扱った個性派ショップが並んでいます。このほか、劇場もあり、内外の伝統パフォーマンスの公演が催されています。なお、アクセスは冬山河親水公園から船を利用することも可能です。のんびりと川を下っていくと、いつもとは違った風情を感じられるはずです。