茶芸サロンとして蘇る老家屋-高雄・鼓山地区
高雄港に近い鼓山地区はかつて、高雄市の中枢として栄華を極めていました。その賑わいは過去のものとなってしまいましたが、今も風情溢れる家並みが残っています。近年、高雄市都市発展局は「老屋活化」と呼ばれる政策を進めており、老家屋の修繕費用を補助しています。これを受け、ここ数年、古い家屋をカフェやレストランにリノベーションするケースが増えています。写真はその一つで、鼓南街の細い路地裏にある茶芸サロンです。この一帯は戦前は「湊町」と呼ばれ、特に賑わっていた場所です。ここは戦後間もない頃に建てられた洋館で、瀟洒な造りとなっています。長い間、放置されていましたが、10ヶ月にわたる修繕工事を経て、現在は完全予約制の落ち着いた茶芸サロンに生まれ変わっています。