職人の技に触れられる台南・新美街
台南の名勝である「赤崁樓」。付近には数多くの古刹が集まり、台南観光には欠かせないエリアとなっています。そんな中に「新美街」と呼ばれる一本の路地があります。ひっそりと静かな雰囲気の路地ではありますが、最近は若者たちが経営するカフェや民宿などが増え、にわかに注目を集めるようになりました。新美街は古くは「米街」と呼ばれていました。これはこの一帯に米問屋が多く集まっていたことに由来します。また、通りには宗教用品を扱う店も少なくありません。寺廟で用いられる伝統刺繍やお供え物に用いられる郷土菓子、紙工芸品、お線香、提灯などの老舗が点在しています。そのほか、珍しいところでは亜鉛製品の小さな工場もあります。こうした店では職人たちが手作りする姿を近くで眺めることができます。新しい店が増えていく一方で、昔ながらの技に触れられることも人気を支えています。