美しい広場に生まれ変わった「北門」
台北駅の西側に位置する北門は朱色の壁が印象的な城門です。ここは清朝時代に築かれた台北府城の五つの門の中の一つで、正式には「承恩門」を名乗ります。ここは改築された経緯はなく、往時の姿を留めている唯一の城門となっています。一時期は都市開発の荒波を受け、取り壊される危機にありましたが、文化財保護の観点から保存運動が起こり、現在は国家第一級古蹟に指定されています。また、北門の脇に高架橋が架けられたため、長らく薄暗い雰囲気に包まれていましたが、2016年に高架橋が撤去され、現在は城門を中心とした広場になっています。向かいには戦前に建てられた郵便局や鉄道局の美しい建物が残っており、観光スポットとして再び注目を集めています。記念撮影に訪れる人たちが後を絶ちません。