美濃のご当地野菜「水蓮菜」
高雄市の郊外に位置する美濃。ここには客家系住民が多く暮らし、個性豊かな文化が形成されています。農業が盛んな土地でもあり、周辺にはのどかな田園風景が広がっています。ここの特産として知られるものの一つに「水蓮菜」と呼ばれる野菜があります。これは別名「野蓮菜」とも呼ばれ、和名は「タイワンガガブタ」と言います。沼地や池で細長く伸びる水草で、全長3メートル近くあります。農家の人たちはウエットスーツを着用し、胸のあたりまで水に浸かりながら収穫します。見ているだけでもかなりの重労働であることがわかります。古くは市街地の北西部にある美濃湖(中正湖)に自生していた水蓮菜ですが、現在は品種改良が進み、ため池で栽培されることが多くなっています。現在は生産量も増え、台北をはじめ、北部でも流通するようになりました。水蓮菜は茎の部分のみを炒めて食べます。シャキシャキとした不思議な歯ごたえがやみつきになります。美濃を訪れたらぜひ味わってみたい野菜です。