媽祖の生誕祭
台湾を代表する宗教行事。人々に慕われ続ける媽祖の生誕祭が旧暦3月23日に、全島各地で行なわれます。媽祖は航海の女神として親しまれ、台湾では到るところに媽祖を祀る廟が見られます。もともとは中国大陸からの移民が航海の安全を祈り、そして無事を感謝して媽祖を祀ったものとされます。毎年春になると、媽祖の生誕を祝う行事が催されます。中でも台中市大甲区にある鎮瀾宮はその総本山とされる一つ。ここに祀られた媽祖像は台湾の南部、嘉義県の新港にある奉天宮まで練り歩き、そして戻ってきます。運び出されたご神像は大小様々な廟に立ち寄ります。全行程9日間、距離にすると往復300キロを超えます。参拝客の総数は30万に達し、押しも押されもしない台湾最大の宗教行事となっています。観光客にも人気が高く、これを目的に台湾を訪れる人も少なくありません。写真は大甲鎮瀾宮の様子です。