古き良き風情が残る北港の小道を散策
台湾中部の雲林県にある北港。ここは人口約4万人の町ですが、中心部に媽祖信仰の本山の一つである「朝天宮」があり、全国的な知名度を誇っています。廟の前に伸びた「中山路」という大通りには、お土産屋や食堂、雑貨屋などがずらりと並び、祭事などがある時には大勢の参詣客で埋め尽くされます。この中山路から西側へ通りを一本進むと、共和街という小さな路地に出ます。この通りには古い写真や提灯が飾られているほか、百年の歴史があるという甕がはめ込まれた赤レンガの壁があり、昔懐かしい風情に満ちています。ここには税務局の官舎を再利用したという展示空間「北港工芸坊」もあります。さらに通りを進むと、安和街との交差路へと出ます。安和街は道路幅が狭いため、陽があたらず、昼間でも暗いことから、かつては「暗街」と呼ばれていました。老家屋を用いたカフェなどもありますので、散策の途中に一休みしてはいかがでしょうか。