象の鼻に似た巨大な岩が人気スポットに
台湾北部の海岸沿いには、変化に富んだ地質景観が見られます。著名な観光地として知られる「野柳地質公園」をはじめ、いくつかの景観スポットがありますが、中でも、ここ最近、人気が急上昇しているのは「深澳岬角」です。ここは約800メートルにわたる景観地区で、高さは35~85メートルと起伏に富んでいます。かつては軍事管制エリアだったこともあり、手つかずの自然が残っています。そして、東北季節風の影響を受け、ユニークな海蝕地形が形成されています。入口にはアメリカインディアンの酋長の横顔に見える岩があるほか、海蝕台地には無数のキノコ状の岩が並んでいます。そして、撮影スポットとして名高いのが、海に突き出た「象鼻岩」です。これは象の鼻のように見え、その個性的な風貌に圧倒されます。また、象鼻岩と反対側を眺めると、遠くに九份の家並みが見えます。この角度から眺める九份は、またひと味違った印象となっています。