台湾最古の灯台を訪ねる~漁翁島灯台
台湾西南の海上に浮かぶ澎湖諸島は、大小多数の島々から成り立っています。政治と経済の中心である馬公市のある澎湖本島を中心に、白沙島、西嶼と呼ばれる二島と橋で繋がっています。西嶼の南端には、1778年に創建された台湾最古の灯台、「漁翁島灯台」があります。「漁翁島」とは、「漁師の島」という意味で、かつてポルトガル人が作成した航海図にも記載がありました。この海域は荒波で知られており、福建省の厦門(アモイ)と台湾の間を航行する船舶にとって、この灯台は非常に重要な指標となってきました。青空に聳え立つ白亜の灯台は、絵葉書のような美しさです。交通は不便なものの、内外から行楽客が訪れます。現在、灯台までは台湾政府観光局の「台湾好行」というツアーバスがあり、平日は一日一便、夏季休日は一日二便、運行されています。