頭城老街に残る美しい赤レンガの長屋
宜蘭県の最北端に位置する頭城は、人口3万人ほどの小さな町。蘭陽地方で最初に開かれた場所であり、かつては交易で栄えました。現在は昔のような賑わいはありませんが、往時の面影を残す古い家並みが残っています。散策のメインとなるのは、「頭城老街」とも称される和平街。ここは町で最も長い歴史を誇る路地で、北端と南端にそれぞれ土地の神様を祀った「福徳祠」が設けられています。南端にある福徳祠のそばには戦前に建てられた町屋建築が残っています。美しいアーチが連なり、赤レンガの壁や年季の入った木製の扉などが印象的な風景を作りだしています。ここは長らく廃墟と化していましたが、最近はギャラリーや宜蘭の特産品である寒天を用いたドリンク店などができており、訪れる行楽客が増えています。