新竹県新埔で干し柿を味わう
台湾の北西部・新竹県の新埔は「干し柿の郷」として親しまれています。台湾では生産量こそ多くないものの、味の良さで知られる干し柿が名物となっています。干し柿は中国語では「柿餅」と記され、その歴史は二百年前に遡ります。秋口から冬にかけて山から吹きつける冷風が干し柿の味わいを育くむとされています。現在、新埔で生産される干し柿は台湾全土の約8割を占めます。行楽客向けに干し柿作りを見学できる観光農園もありますので、訪ねてみてはいかがでしょうか。柿を天日干しにする様子は被写体としても魅力的です。日本とは異なり、台湾では軒に吊さず、籠に並べた後、棚に置いて陽の光を浴びさせます。オレンジ色に熟した柿が一面に広がる光景は一見の価値があります。