小琉球の三隆宮にお参り
三隆宮は小琉球における信仰の中心。池府、呉府、朱府といった三つの姓をもつ王爺を祀っており、「三府千歳」と呼ばれています。三隆宮の歴史は古く、清国統治時代の1736年に福建から陳明山という人物がもたらした神像を祀ったのがその始まりでした。陳明山は小さな船で小琉球に到着し、すぐに簡素な祠を建てたと言います。それ以来、島の人々は悩み事があるとここを訪れ、手を合わせるようになりました。その後、霊験あらたかな廟として知られるようになり、評判が評判を呼んで、今や多くの参拝客が訪れています。小琉球の住民は大部分が漁業関係者ですが、漁師たちは海に出る前には必ずここを訪れ、加護を祈るそうです。この廟は丘の上にあり、石段を上った先からは遠くに海も眺められます。