澎湖で出会う巨大なガジュマル
台湾海峡に浮かぶ澎湖諸島は「風の島」として知られています。特に冬場は北東から吹き付ける季節風に晒されるため、かなり強い風が吹き抜けます。植物たちもその影響を大きく受けています。澎湖のシンボルともなっている跨海大橋の手前には「通梁保安宮」という廟がありますが、ここの前に植えられている榕樹(ガジュマル)は、樹齢300年以上と伝えられる巨木。主幹はそれほどの太さではないのですが、無数の子幹が出ており、これが絡み合うように伸びています。さらに強い風に吹き付けられるため、上ではなく、横に大きく広がっています。その広さは660平方メートルに達しており、独特な景観となっています。人々からは「神木」として崇められています。廟で道中に安全をお祈りしたら、樹陰で一休みしてみてはいかがでしょうか。暑さも風もガジュマルが遮ってくれるはずです。