台湾各地で見られる「オウチュウ」
オウチュウは台湾の低海抜地域に暮らし、農業地帯でよく見かける鳥です。日本では沖縄県でわずかに見られますが、ほとんど目にする機会はなく、稀有な存在になっています。この「オウチュウ」は漢字では「烏秋」と記しますが、これは台湾語の発音が「オウチュウ」であることに由来します。濃紺の羽色は落ち着いた色合いですが、光の当たり具合で青く輝きます。外観上、何よりも特徴的なのは尾羽で、長く伸びた先端部は二つに分かれています。目立つので、すぐにオウチュウだと分かるはずです。この鳥の特技は、飛んでいる虫を空中でキャッチすること。目にも止まらぬ早さですが、チャンスがあればぜひ見てみたいものです。なお、子育て中は気性が荒くなり、攻撃的になるので、注意が必要です。