台湾街角

ズグロミゾゴイ（黒冠麻鷺）は都市部の公園などでよく見かけるサギ科の鳥。身体は褐色の地味な色合いで、頭頂部は黒く、後頭部には冠羽（かんう）が伸びています。樹の上や草地、水辺でエサを捕獲します。通常は身じろぎもせずじっとしており、その様子は周囲の風景にすっかり溶け込んでいます。こういた「擬態」のため、近くにいても気付かないことも少なくありません。通常は単独で行動しますが、つがいでいることも少なくありません。繁殖期は3月から9月の間で、この時期は「ポン、ポン」という鳴き声を上げます。人を恐れることが少ないので、すぐ近くでその生態を観察できます。台湾ではとても親しまれている鳥ですが、日本では南西諸島だけで見られる珍鳥となっています。