台湾文学をテーマにした博物館(台南)
台南市の中心部には湯徳章紀念公園という大きなロータリーがあり、そこに面して大きな西洋建築があります。ここは日本統治時代に台南州庁舎として建てられ、現在は国立台湾文学館として使用されています。2004年に開館し、台湾の文芸と文学をテーマとする初めての博物館ということで話題になりました。展示だけでなく、台湾における文学史料の蒐集と保存、研究をも目的としているのが特色とされます。建物の竣工は1916(大正5)年。設計は台湾総督府営繕課技師の森山松之助が担いました。戦後は中華民国空軍司令部として使用された後、台南市政府としても使用されました。2003年9月に史跡として指定を受け、保存対象となりました。館内には戦前の日本語で著された文学作品の展示もあります。